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2009-04-04 00:00
(連載)国旗と国歌について考える(4)
水野 勝康
特定社会保険労務士
国旗について見ていくと、日本の国旗「日の丸」は太陽を表現したものである。同様に、太陽を表現した国旗はバングラデシュ人民共和国とパラオ共和国が採用している。バングラデシュのものは草原に、パラオのものは海に昇る太陽を表現したものだそうである。台湾の「青天白日満地紅旗」は、もともと「青天白日旗」として、現在の旗の左上の部分だけが国旗として提案されていた。これも晴れた空に輝く太陽をデザインしたものである。ところが、「これでは日本の国旗とまぎらわしいのではないか」という意見が出たため、赤地を加えて現在の青天白日満地紅旗になった。なお、もともとの青天白日旗はそのまま中国国民党の党旗となり、また台湾海軍では艦首旗として使われている。
艦首旗というのは、軍艦が港に停泊中に掲揚されるもので、日本では自衛艦旗は旭日旗だが、艦首旗には日章旗が用いられている。自衛艦旗は国際的には軍艦旗だが、国旗と同じデザインを使っている国と、国旗とは別のデザインのものを制定している国がある。前者の代表はアメリカ、後者の代表はイギリスである。日本の近隣諸国では日本、韓国、中国が独自の軍艦旗を制定し、台湾は国旗をそのまま軍艦旗に使っている。
軍艦旗の資料には、海がないはずのボリビア共和国にも軍艦旗があることになっている。調べてみると、かつてボリビアは海に面していたのだが、1879年に「太平洋戦争」という戦争でチリに敗れ、海への出口を失ってしまった。内陸国になってしまったら海軍など不要になりそうなものだが、ボリビアは今も「海軍」を維持(河川哨戒部隊に海軍陸戦隊と海軍航空隊がある)し、チリに対して太平洋へのアクセスを求め続けているそうである。
話を国旗に戻すと、イスラム諸国の国旗には月と星が描かれていることが多い。トルコ共和国やチュニジア共和国などがそうである。イスラム教では月や星を神聖なものだとしていたので、その名残であろう。(つづく)
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