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2009-04-02 00:00
ロクサナ事件を知っていますか
伊奈 久喜
新聞記者
このサイトをご覧になっている方でご興味がある方は、hrw roxana と打ち込み、Googleで検索してみてほしい。15500件がヒットする。hrw は国際的な人権団体ヒューマン・ライツ・ウォッチであり、roxana は本稿で取り上げるRoxana Saberi (ロクサナ・サベり)さんだ。
31歳の米国人の女性ジャーナリスト。イランでフリーランスの形でBBC、FOXなどの仕事をしていたが、ことし1月30日にイラン当局に拘束された。ロクサナさんはイラン系米国人の父と日系米国人の母との間に生まれた。両親は日本政府にも解放のために協力してほしいとする声明を発表した。
ロクサナさんの「容疑」はワインを買ったためとされるが、起訴はされていないらしい。イラン側からは解放が近いとするコメントも流れるが、いまだに実現していない。米・イラン間には外交関係がない。したがって両親はイランとのパイプを持つ日本に期待し、日本政府はイラン側に働きかけているようだ。米政府当局者によれば、ロクサナさんはイランと米国との二重国籍。イラン当局からみれば自国民だから、外国からの働きかけが通じにくい面もあるのだろうか。
ロクサナさんはミス・ダコタに選ばれた経験がある。日系人の娘さんでフォトジェニックな容貌であり、しかもジャーナリストの拘禁である。普遍の原理である言論の自由にもかかわる。言論の自由の侵害に関するニュースにはジャーナリストは神経過敏なくらいでちょうどいいと思っている筆者からすれば、日本のメディアがもっと伝える必要があるが、報道量は少ない。イラン側からの情報が少ないためだろうか。
北朝鮮拉致事件もそうだが、不当な人権侵害に多くの報道がなされ、多くの人々が関心を持てば、それが人権を抑圧する当局に対する間接的な圧力として機能する。拙稿もそのためのささやかな一環である。
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