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2009-03-27 00:00
(連載)北朝鮮のミサイルと日本のミサイル防衛(1)
水野 勝康
特定社会保険労務士
2009年3月26日午後7時のNHKニュースで、北朝鮮が「宇宙ロケット」を発射台に据え付けたと報じられた。「発射秒読み」という見方が強まってきている。これを受けて、海上自衛隊はイージス艦、航空自衛隊はPAC-3で迎撃する準備を進めている。
北朝鮮は1998年8月31日に、テポドン1号と見られる弾道ミサイルを発射し、一段目は日本海に、二段目は太平洋に落下した。北朝鮮は「光明星1号」なる人工衛星を打ち上げ、「金日成将軍の歌」を放送していると主張したが、北朝鮮以外では誰もこの放送を受信できなったのは、有名な話である。この発射が「弾道ミサイル実験」なのか「宇宙ロケット発射」なのかは、未だにはっきりしていない。弾道ミサイル実験ならば着弾観測が行われるところ、そうした対応を北朝鮮が取っていなかったからである。
しかしながら、宇宙ロケットと弾道ミサイルは双子のような関係にある。北朝鮮の今までの言動から見て、核や弾道ミサイルの開発を諦めていないと考えるしかない。そうすると、今回の打ち上げが仮に宇宙ロケットであるとしても、日本に対する弾道ミサイルの脅威は高まると考えざるを得ない。「宇宙ロケットだから安全である」とは言えないのである。かつて米ソ宇宙開発競争が激化していた背後には、技術を弾道ミサイルに転用できるという事情があった。
1998年の事件では、自衛隊のレーダーによる着弾予想地点は秋田県北部であった。幸い予想は外れたものの、今後の発射実験で日本に落ちる可能性を否定することはできない。したがって、ミサイル防衛の体制を取ることは適切であると言えよう。(つづく)
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