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2009-02-19 00:00
自民は「壮・青」に加え、「老」も麻生に引導か
杉浦 正章
政治評論家
自民党内は、若手だけでなく「老・壮・青」を通じて、「春の政局」を是認する雰囲気になってきた。とりわけ注目されるのが、12月に「与謝野馨選挙管理内閣説」を出した、元首相・森喜朗、前参院議員会長・青木幹雄ら「老」の会合が18日夜開かれ、「麻生で選挙は難しい」との認識で一致したことだ。これまで首相・麻生太郎を支えてきた森や青木が“引導”を渡す可能性も出て来た。麻生が無理矢理解散に突っ走ろうとすれば、閣僚の署名拒否も出よう。政権は事実上「死に体」であり、起死回生の方策は見あたらない。
自民党内の空気を分析すると、「春の政局」で評判を落とすか、「麻生のままで座して死を待つ」かの二者択一に尽きる。同じ負の選択なら「春の政局」の選択に賭けたいという思いが、共通項として生じているのだ。「中川辞任問題」の象徴した麻生の政治能力の欠如は、今後支持率を下げに下げ、一けた入りはもちろん、限りなくゼロに近づけるだろう。たしかに麻生の手による選挙は誰の目にも困難という情勢となった。したがって来年度予算の関連法案が成立する4月末以降「麻生おろし」が本格化するだろう。
こうした中で開かれた「老」の会合は12月9日にひらかれたものと同じで、森、青木に加えて前副総裁・山崎拓、読売新聞グループ本社会長・渡辺恒雄、日本テレビ取締役会議長・氏家斉一郎がメンバー。12月の会合では与謝野で選挙管理内閣をつくり、事実上の話し合い解散を選択することも話し合われたが、今回漏れてきているのは、「麻生への批判が強まり、政権運営が行き詰まりかねない」、「麻生の手による総選挙は難しい」程度で、それ以上はいまのところない。おそらく麻生をおろした場合の後任の名前が出たのは確実であろうが、極秘だろう。これに関連してちょっと気になるのが、民主党代表・小沢一郎の18日の発言だ。
これまで口を極めて自民党を批判し続けてきた小沢が、3大臣兼務となった与謝野を「政治家、大臣として一生懸命、務めていると思う」とエールを送ったことだ。単なる碁仲間のリップサービスというより、深い意味があるような気がする。もともと小沢が選挙管理内閣構想を唱えた経緯があるからだ。与謝野なら民主党が勝つと踏んでいるのかもしれない。当分この与謝野を含めて、野田聖子、石破茂、小池百合子、高村正彦、舛添要一らの名前が浮かんでは消えるだろう。潮流が「麻生おろし」にゆくとなれば、解散・総選挙はますます遠のく。総裁選挙を前倒しにして5月に実施した場合、組閣までに1か月はかかるから、解散総選挙は盛夏から任期切れの秋にかけて行われる方向だろう。麻生周辺は起死回生の策として、2009年度予算の補正、内閣改造などを考えているようだが、とても“神風”にはなりそうもない。
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