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2008-11-18 00:00
(連載)オバマ勝利と日本の格差問題(2)
伊藤 英成
元衆議院議員
かっての一億総中流意識という言葉は、最近は聞かなくなってしまった。私は、度の過ぎた格差のない社会、いわゆる中流意識を持つ者が多数を占める社会、「中産階級」が多数を占める社会が、やはり安定した社会であり、人々は政治に対しても信頼感を持つだろうと思う。
衆議院の解散・総選挙もちょっと先送りされたようである。しかし来年秋までには必ず総選挙はある。どの政党が政権を担おうとも、「度の過ぎた格差」是正策を実行し、「健全な日本社会」、国民が政治に信頼感を持てる社会、将来に安心感を持てる社会を是非実現願いたいものである。格差を是正する政策を果敢に実行すること、法を遵守させるため罰則を強化し、行政には法遵守を徹底させることである。法を犯した場合は罰則を科すことである。規制緩和の経済社会においてはルールを守らせること、違反に対し罰則を科す原則を徹底することである。企業経営者はCSR(企業の社会的責任)とか企業倫理をいうが、利益追求のために法を軽視する経営者も多いことは、最近の多くの事例が示している。
米大統領選挙のさなかに、ポール・クルーグマンの「格差はつくられた」を読んだ。米国において急拡大した格差の実情と歴史的経緯やその要因等について、人種問題、格差拡大の政治力学、労働組合などに言及しながら大変説得力をもって記述している。ルーズヴェルトのニューディール政策に何度も触れながら、医療保険制度の確立をはじめとする幾つかの提案を情熱をこめて述べている。来年1月からのオバマ新政権は、市場万能主義や極端な格差を是認する社会をいかに「Change」させるか、大きな関心をもって注目したい。そして日本の政治・政策の変化を強く期待する。(おわり)
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