ホーム
新規
投稿
検索
検索
お問合わせ
本文を修正後、投稿パスワードを入力し、「確認画面を表示する」ボタンをクリックして下さい。
2008-09-12 00:00
(連載)防衛白書の発表に際して(2)
大河原良雄
グローバル・フォーラム代表世話人
本年2月韓国において李明博新大統領が就任し、就任式に出席した福田康夫総理との間の首脳会談で、「日韓新時代」を拓いていくことの重要性で一致していたのにも拘わらず、その後韓国内に竹島問題(韓国では独島)に関して激しい反日感情が噴出した為、日韓関係にわだかまりが生じたままになっているのは、残念な事である。領土問題との関連で、北方領土問題のとり上げ方をみてみる。「青書」は「日露関係においては、様々なレベルでの政治的対話が頻繁に行われているほか、両国間の経済関係が順調に発展」としつつ、「日露間の最大の懸案事項である北方領土問題を解決すべくロシア政府との間で強い意思をもって精力的に交渉を行っている」旨を述べている。
この問題に関して、「白書」は北方領土へのロシア軍の駐留の事実に言及し、「ロシアが不法に占拠する・・・・わが国固有の領土である北方領土へのロシア軍の駐留は依然として継続しており、早期の北方領土問題の解決が望まれる。」と記述している。北方領土問題に関して、ロシア軍の駐留の状況に言及しているのが注目される。プーチン大統領に代わるメドヴェージェフ大統領の就任とプーチン氏の首相としての登場により、日露関係に新しい動きが生まれるかもしれないという期待が一部にみられるが、日本側としてはじっくり腰を据えて、北方領土返還に向けて粘り強い交渉を続けるという基本方針の下に、この問題に対処してゆくべきであろう。
防衛白書は、わが国の防衛力整備の実情について国民の正しい理解を得ると共に、防衛政策の基本について海外諸国が適切な認識を保持するのに寄与しようとするものであり、わが国の対外関係を考える際に「白書」が「青書」と一体的に取り上げられる事を期待したい。(おわり)
投稿パスワード
本人確認のため投稿時のパスワードを入力して下さい。
パスワードをお忘れの方は
こちら
からお問い合わせください
確認画面を表示する
記事一覧へ戻る
グローバル・フォーラム