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2008-05-26 00:00
(連載)防衛省改革:石破文書を読む(1)
佐島直子
専修大学教授
5月21日(水)の「防衛省改革会議(第9回)」において、石破茂防衛大臣の名で「防衛省改革(キーワード)について」なる文書(以下石破文書)が配布された。既に防衛省ホームページに全文が掲載されている。「防衛省改革会議」は、平成19年11月から内閣官房長官が「防衛省が抱える問題について、基本に立ち返り、国民の目線に立った検討を行う場」(防衛省ホームページ)として開催しているものであり、参加メンバーは、官房長官、防衛大臣に7名の有識者が加わっている。改革会議の改革案の中身については、新聞紙上でその一部が具体的に示され始めているが、まだ議事半ばなので、ここでは言及しない。
しかし今回配布された石破文書は、同会議を主導する石破大臣の「理念」が開陳されていると思われるので、若干の私見を述べておきたい。同文書は、まず「今回の防衛省改革は、直接的には前事務次官の不祥事、情報漏洩、護衛艦の火災、衝突事故などがそのきっかけとなっている。再発防止のために、当面考えうる限りの対策を講じたところであるが、これらをもって改革がすべて成就するわけではない」と述べたうえで、「 防衛省改革は、組織改編それ自体が自己目的なのではなく、これをもって、不祥事、事故の再発防止は当然のことながら、加えて大きな時代的・国家的要請に応えんとするものである」と勇ましい。その意気や良し、である。
そして、石破大臣が「キーワード」 として掲げているのは、以下の5項目である。
(1)「自衛隊(軍隊)からの安全」とともに「自衛隊(軍隊)による安全」を
(2)部分最適化から全体最適化へ
(3)現場部隊と中央組織との距離と時間の極限
(4)人的資源配分の最適化とこれによる現場部隊や教育現場の人的充実
(5)文官と制服自衛官との間における責任転嫁の排除と人材の育成
残念なのは、各項目が「キーワード」というより、「文章」になっていて、言わんとするところが分かりにくい点である。(つづく)
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