ホーム
新規
投稿
検索
検索
お問合わせ
本文を修正後、投稿パスワードを入力し、「確認画面を表示する」ボタンをクリックして下さい。
2008-03-06 00:00
わからない、沖縄からのニュース
伊奈久喜
新聞記者
よくわからないニュースだった。たとえば2月29日夜、NHKは次のように伝えた。「今月10日、沖縄県北谷町で、14歳の女子中学生に乱暴したとして、沖縄のアメリカ海兵隊員が逮捕された事件で、被害を届け出ていた中学生が告訴を取り下げた。これを受けて、那覇地方検察庁は、逮捕されていた海兵隊員のタイロン・ハドナット2等軍曹(38)を29日釈放した」。
なぜ告訴が取り下げられたのか。捜査が沖縄県警から那覇地検に移り、事実関係が詳しく調べられた結果との関連があるのか、ないのか。案件が案件だけによくわからない。事件の第一報は何だったのか。メディア関係者のひとりとして首を傾げるし、反省もしなければならない部分があるのだろうか。第一報によれば、強姦の疑いで逮捕された容疑者は「押し倒したりキスしたりしたが、暴行していない」と容疑を否認しているとなっていた。これを信じれば、暴行に至らなくても、少女や周辺の住民が恐れるのは当然だろう。
事実関係はわからないが、初期段階で警察から流れたと思われる情報が正確でなかった可能性があるのだろうか。かつて本欄でも論争があったが、結果的には、映画「それでもボクはやってない」に描かれた世界に近いのか。沖縄県警はこの結果に一種の敗北感を味わっているかもしれない。
しかし、どんな案件であれ、警察、検察の捜査当局は、思いこみを排した取り組みをしなければならないのは自明である。そして告訴が取り下げられた以上、そっとしておくのがこの少女に対する態度であるべきだろうし、そうしておかなければ事件を政治的に利用する結果になってしまう。ただし日米政府は、この「決着」とは関係なく、米軍の綱紀粛正に取り組むとしている。当然である。
投稿パスワード
本人確認のため投稿時のパスワードを入力して下さい。
パスワードをお忘れの方は
こちら
からお問い合わせください
確認画面を表示する
記事一覧へ戻る
グローバル・フォーラム