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2025-05-21 00:00
”Pax Japonica”の可能性
和田 雄志
公益財団法人未来工学研究所 理事(フェロー)
近年の国連の推計では、世界人口は2080年頃がピークで、約104億人とされている。
もちろんアフリカ諸国、アメリカ、インドなどではその後も人口増加が続くものの、人類全体の人口はもはや頭打ちが予想されるのである。同時に、人類全体の高齢化も進行している。
一方、わが国は、人口減少と高齢化の進行が世界最先端の水準をいっている。くわえて、「失われた30年」といわれて、経済の長期低迷が長年指摘されてきた。生産性も一向に向上しない。いわゆる「課題先進国」である。しかし、視点を変えると、日本は世界最高水準の長寿国であり、治安の良さや、さまざまの文化コンテンツの魅力再発見の動きは大きな潮流となりつつある。いわゆる「ソフトパワー」の再構築であり、「課題解決先進国」となることである。たとえば、日本のアニメ・マンガは世界各国のリーダー層の心の深層にまでしみ込んでいる。とはいえ、官主導の「クールジャパン戦略」がかならずしもうまくいっている訳ではない。短期的な視点による海外市場創出作戦ではなく、もっと奥深い調査研究が必要ではないか。ルース・ベネディクト「菊と刀」のアニメ版研究である。
そこで、新たな視点として、今後50年の世界における日本の立ち位置として”Pax Japonica”構想を提唱したい。トランプ大統領によりPax Amerincanaが崩壊にむかいつつある現在、今後50年を見据えたあらたな世界ビジョンが必要とされている。
もちろん、ここでいうPaxとは「覇権」を求めるものではなく、日本あるいは非西洋型の「利他主義」、「価値感外交」、「和を貴ぶ精神」、「コモンズ」の発想などが基調となる。扱う領域は、国際関係・外交から、グローバル共通課題への取り組みなど極めて幅広い分野になる。具体論については、第2報、第3報で発信していきたいと思います。
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