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2025-02-23 00:00
(連載2)日本の優良企業はお買い得
岡本 裕明
海外事業経営者
株価に将来価値の期待を込めたものだとすれば、日本企業がどれだけの成長プランを描けるか、これがポイントになります。たとえばファーストリテイリング。昨年の8月決算で売上3兆円を超えてきましたが、柳井正氏はもう10数年も前から売り上げ5兆円を目指すと明言していました。3兆円を超えた時点で柳井氏は「年間5千億円ずつ増えれば5兆円は数年先。次の目標は10兆円です」と鼻息が荒いのです。当然ながら売り上げを伸ばすためには投資をし続け、研究開発もし続けなくてはいけません。この不断の努力が企業を大きくするのです。
アメリカの上位企業の時価総額と比べると大いなる違いはありますが、日本企業の実力は海外の同業に比べて劣っているのでしょうか?株式格言に「上がるから買う、買うから上がる」という言葉があります。今のアメリカ株式はアメリカにお金がどんどん入ってきてドルが上がる、だから流入したマネーで株を買うという「入るから買う、買うから入る」の状態にあったと言えます。(私の分析する限り過去形になりつつあります。)これが逆回転し、為替が150円から120円程度にまで円高になれば為替分だけで2割違うので株価が変動しないとすれば日本の株式の時価総額はドル建てでは2割ほど自動的に上がるのです。
私は日本の優良企業は株価から見ればバーゲンだと思っています。もちろん、先ほどの10大企業全部がバーゲンだとは言いません。ファーストリテイリングのPERは40倍を超えていて日銀のETF処分の議論が夏ぐらいから始まるはずで同社のように日銀が実質主要株主の企業にはボディブローとなる一方、ソフトバンクGが14.4兆円規模の時価総額しかないのはバーゲン状態だと考えています。(ただし、噂されるようにアメリカのテックブームが終わればソフトバンクGは厳しい逆境となります。)もちろん、この10大企業に限らず日本企業には世界でなくてはならない技術を携えた会社が多く存在します。ただ、あまりにも目立たなすぎる、これが私の感じるところなのです。
最後にあるお話をしましょう。私どもは書籍輸入業をしているので書物が入ったかなり重量がある段ボールが続々届くのですが、その段ボールのクオリティがあまりにもすごいのです。輸入プロセスでも壊れないし、型崩れもしないのです。この段ボール技術は日本ならではです。私どもが卸先に搬入していた時、各所で気がついたことがあるのです。その段ボールを卸先が捨てずにとっていて再利用していたのです。思わず、「その段ボール使っているのですか?」と聞いたところ恥ずかしそうに「いや、これは強くて再利用の価値があってねぇ」と。いっそのこと、段ボールにDeveloped and Made by Japanese technologiesと書いて欲しいぐらいですね。(おわり)
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