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2024-11-24 00:00
(連載2)ロシア国内で戦争反対派を粛正する背景
宇田川 敬介
作家・ジャーナリスト
このような条件が揃えば、間違いなく殺されてしまうということであろう。それも「不審死」なのか、「強盗や交通事故、または他の事故に見せかけた」やり方なのか、または、「明らかに暗殺として、他の反対派の人々に一罰百戒的に影響を与える」ということなのかは、また選択肢になる。しかし、いずれにせよ「何かがあれば反対派が増える」そして「政権基盤が危うくなる」というような状況にあるということに違いない。つまり、ロシア国内にもすでに反対派が多くなってきているということを意味しており、その中で何か少しの反発があれば、すぐにクーデターや反乱、内戦などになってしまう可能性があるということになるのである。
さて、そのような状況において、アメリカは長距離兵器のロシア国内への使用、つまりロシア国内への直接攻撃を許可した。要するに、アメリカ製のミサイルを使えば、クルクスの占領地からモスクワを直接攻撃することができる。この攻撃で様々なことが変わるとは考えにくいが、しかし、モスクワにいながら戦争被害に遭えばロシアの国論は大きく変わることになるのではないか。
アメリカと日本の戦争、80年前の大戦において、選挙区を変えたのは、アメリカのB24ミッチェルによる首都東京直接爆撃であった。この爆撃は被害が3名という少ない物であったが、しかし、首都を直接攻撃されたことで、日本の防衛範囲の拡大が叫ばれることになり、ミッドウェイ作戦へと変わることになる。このように「首都直接攻撃」というのは、様々な意味で攻撃が変わる。
そのことを意識して「事前に国論を変えるような状況になる人物を消す」ということが行われたのではないか。ウクライナ戦争に批判的だったロシア国籍の有名シェフであるアレクセイ・ジミンさんが12日、セルビアの首都ベオグラードのホテルの部屋で遺体で発見された。この事件は、もちろんロシアの中の犯罪ではなく、「セルビアの首都ベオグラードのホテルで不審死をした」というものである。結局、ヨーロッパじゅうにロシアの暗殺者がいる可能性があるということではないのか。ただ、そのような危険な状況でも殺さなければならないほどロシアが追い詰められチエルと言うことである。(おわり)
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