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2024-11-23 00:00
(連載1)ロシア国内で戦争反対派を粛正する背景
宇田川 敬介
作家・ジャーナリスト
ロシア国内でウクライナ戦の批判など、ロシアの反体制派の「不審死」が相次いでいるという報道がなされている。ロシアの国内に、私に情報を頂ける人が何人かいるのだが、その人々から、たまに「不審死」の情報や「事故」の情報が出てくることが気になっていた。そして、その人々の共通点は、全てとは言わないが、ロシアにとってウクライナ戦争に反対しているということである。
もちろん、不審死は全て「暗殺」であったということはない。偶然もあれば、本当の事故もあるし、また何か他の要因で殺されたというようなこともある。中には痴話げんかのような話も存在するのではないか。それは、全てを同一に扱い、一つの方向性に考えてしまうとかなり大きな間違いをしてしまうので、あくまでも「不審死」ということが上げられるが、しかし、中に「暗殺」しか考えられないという内容も存在することは間違いがない。情報を扱っている人からすれば、明らかに暗殺であると考えられる状態であっても、公権力にって証拠が見つかり犯罪とならなければ、それは「不審死」でしかないということになる。その覚悟があるということが情報を扱う人の覚悟ということになるし、また、「真実」と「世の中の判断」が食い違うところである。
さて、このように見ていれば「暗殺されたと明らかではあるが、その内容が不審死でしかない」ということになる。そのような事故というか不審死がロシアでは相次いでいる。もちろん、プーチン政権を疑っている人は他の事情や偶然の事故で死んだ人も、全て暗殺であるかのように見えるであろう。
さて、その暗殺の手口などをここで言っても意味がないので、今回は「暗殺しなければならない程、逼迫したロシア国内の事情」ということを考えてみたい。そもそも、「反対派を殺さなければならない」ということはどういうことであろうか。単純に「説得または脅迫などで口をつぐむことがない」ということであり同時に「影響力が大きい」ということになる。つまり、そのまま放置すれば戦争反対派が多くなりプーチンの政権基盤が危うくなるということになる。脅迫で口を閉じるのであれば、なにも殺す必要はないし、また、影響力がないのであれば、何もわざわざ殺す必要はない。殺すというのもコストはかかるし、抵抗されれば面倒な事態もありうる。暗殺しようとしているなどと言われれば、かえって影響力が増してしまうので、その内容をうまくしなければならないのである。(つづく)
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