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2024-07-10 00:00
(連載1)イギリスの総選挙でなぜ労働党が勝利したのか
宇田川 敬介
作家・ジャーナリスト
はっきり言ってしまって、選挙前のイギリスの保守党と、今から十数年前に、民主党に政権を取られる直前、要するに福田内閣から麻生内閣になって、何をやってもダメというような状況であった当時の自民党と、この二つの状態が似ているというように思う。もちろん、選挙結果を見てからそのように言うことは誰にでもできることなので、そこになぞらえて話をしてみても、あまりためになるようなものでもないし、またその内容が当たっていたとしても、他人に誇れるようなものではない。しかし、少なくとも現在のイギリスをしっかりと解説した内容のニュースなどは見ないので、それは、今の人々がイギリスの選挙などは全く興味がないのか、または、イギリスのことを報道しても意味がないと思っているのか、またはそのような内容にまったく気づいていないのかそのようなところであろうか。
本来、同じ立憲君主制の国家であり、なおかつ議院内閣制をしているということになるのであるから、アメリカの選挙などよりもはるかに日本の選挙に参考になるということになる。そのように考えれば、イギリスの選挙を参考に据えべきであろう。もちろん全く異なる部分はたくさんあるが、それでも政治制度や国内の制度は似ているということになろう。
さて、イギリスの事情を簡単に見てみよう。2016年、俗にいうブレグジットといわれる欧州連合(EU)から離脱をした。すぐに離脱をするというものではなく、2018年に離脱と決まったのであるが、その後に、コロナウイルス禍ができたので、経済的に完全な独立を計る前に、経済的な内容がおかしくなった。そのうえで、移民がはいり、経済が悪化するということになる。その経済の悪化の上に、ロシアのウクライナ侵攻によって経済が悪化し、なおかつ、物価の口頭となった。
つまり、戦争的な経済悪化に経済制裁の経済の悪化、そして、ブレグジットに基づく経済の悪化、そしてそれを回復する手段がないという現状である。国際的にもイギリスを助けてくれる国々はいない。このように考えれば、イギリスの政府の採るべき道は少なかったはずである。(つづく)
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