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2022-09-20 00:00
(連載2)薄れる国民の関心、どうする岸田首相
岡本 裕明
海外事業経営者
つまり私からみる自民党の構造的弱さとは強い人を育てられない仕組みがそこにあるのです。大臣ポストは「みんなで仲良く順番に回しましょう」なのです。これではダメ。大臣ポストは次に残れるかの厳しい試験であり、成果を上げ、国民評価を経て総理へのチャンスとすべきでしょう。私が自民は割るべきと再三申し上げているのは能力ある人材が埋没しやすい組織体で国民にとっても政治家にとっても決して良い形ではないからです。私はいっそのこと、野党を含めた政党再編成を行う方が良いと思っています。維新、国民、参政などを含めた大改編です。立憲は本来持てる力があるし、潜在的チャンスがあるのに支持が伸びないのは国会での攻め方が下手だからでしょう。感情が入り過ぎてパフォーマンスがかった芝居は見たくないと思う人が多いのです。
岸田氏の抱える問題は山積しています。内政については国家防衛、円安と海外物価高騰に伴うインフレ対策、エネルギー政策、社会保障があがり、今般の台風で甚大な災害が出ればその対策対応と長年指摘されている国家強靭化計画も再度課題に上がるでしょう。少子高齢化に加速度がかかってきている日本に於いて国家運営と国家の生計の立て方も考える必要があります。
外交についてはこじれる日中関係、日米関係の維持、すれ違う日韓関係の行方、日台の経済を中心とした連携強化、さらには対ロシア政策、東南アジア諸国との連携、クアッドや拡大TPP11も議論の対象になるでしょう。外交は国家のミーイズムが強まる中、二国間関係が主流になる気がしますが、それ以前に日本の立ち位置や方向性を決めないと全方位型外交ではなく「八方美人外交」となり、締まりのない時間だけが過ぎていく外交になってしまいます。
岸田氏が唯一自ら動こうとしたのは21年の総裁選の前でそれ以降は昔の岸田節に戻ってしまっています。今、彼に「再起だ、立ち上がれ、キッシー!」といっても無理な気がします。ならばこれ以上状況が悪化する前に対策を打つべきだと思います。岸田氏では残念ながら上記の内政と外交のイシューで成果を生み出せる期待感はほぼないと思っています。(おわり)
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