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2022-09-19 00:00
(連載1)薄れる国民の関心、どうする岸田首相
岡本 裕明
海外事業経営者
岸田政権が危機感に包まれています。この週末、支持率調査が重なったのですが、まずはその動向です。①毎日 調査日 9月17日-18日 内閣支持率29%(前回36%、前回比マイナス7%ポイント)、②共同通信 調査日 9月17日-18日 内閣支持率40.2%(前回54.1%、前回比マイナス13.9%ポイント)、③日経 調査日 9月16-18日 内閣支持率43%(前回57%、前回比マイナス14%ポイント)、④時事通信 調査日 9月9日-12日 内閣支持率32.3%(前回44.3%、前回比マイナス12%ポイント)。今後、朝日、読売、NHKなども調査がありますが、同様の傾向を示すものと思われます。9月の調査の特徴は下落幅が軒並み2桁%ポイントとなっていること(毎日は前回調査で2桁下落しています)でその分析は各紙ともほぼ同じで旧統一教会問題と国葬であります。
第一次岸田内閣が発足したのが21年10月4日ですので間もなく1年になろうとしているところですが、岸田政権の成果は何、と聞かれてぱっと思い浮かぶでしょうか。燃料油補助金、ロシア制裁、顔つなぎ外交…といった感じでしょうか。そもそもそれが成果なのかという異論も多いと思います。長期政権の後は短命政権が続くことが多いのが日本の歴史です。とすれば国葬をするほどの長期政権だった安倍氏のあとは短命政権が4-5人続くとみるのが順当な発想ですが、私はこれが怖い部分でもあるのです。なぜ、長期政権の後、短命が続くのか、ある見方をすれば時間をかけて長期政権の色を消す、という見方もできます。つまり、「振出しに戻る」であって変わらない日本を演出するわけです。
一方、今回の情勢を見る限り、野党の支持率が概してとびぬけたわけでもないので自民党の「一人芝居」ともいえます。つまり、与党の最大の反対勢力は野党ではなく世論なのです。故に私も世論調査にはそれなりに注目していて各調査のトレンドを見ているわけです。そこから見えることは今回の調査はあまりにも無抵抗に支持率を下げてしまったという点であります。
では私の懸念です。仮に岸田氏が政権運営を投げ出してしまった場合、次の有力者がいない点です。唯一現実性があるのが菅氏の再登場ですがその場合、とても地味な感じになるでしょう。しかし、そうとも言っていられないという気もします。他国の場合、政権交代が起きない限りにおいて、閣僚に有力者がいてその人の働きや活躍ぶりが評価されて次の国家元首になるのが順当なケースです。ところが自民党の「人事政策」は選挙での再選回数で「大臣候補リスト入り」する傾向が強く、まるで大企業が外向きに「部長」の肩書をくれるようなものです。ところが「部長」は社内的には「担当部長」で部下がいない点に於いて最近の増える大臣ポストはそのやり方を具現化しているようなものです。(つづく)
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