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2022-06-23 00:00
円安は国内回帰への「のろし」である
古閑 比斗志
医師
2022年6月23日現在、円安が進行している。円安が進行しているということは海外と比較して日本の物が安くなるということである。海外の人々にとって日本は買い物天国となる。海外の企業と比較して日本国内での実質賃金が低下する事であり、日本から海外へ進出している企業にとっては海外と比較し相対的に低下した日本国内の賃金を可及的速やかに上げる必要がある。
これは国内企業の賃金を上げる好機でもある。下請け企業も大手輸出企業に対して製品の値上げを要求すべきであり、大手企業は円安で得た利益をすぐにも従業員の賃上げで還元すべきである。賃金が上昇すれば所得税・住民税等も増加し政府にとっても追い風となる。日本のプレスは欧米の真似をしない日銀を誉めるべきではなかろうか、
私が学生の頃1ドル360円であった。1ドル80円近くまで円高が進行した時もありそのころ日本の企業は海外輸出で得たドルの価値が低下したため日本円に替えられないドルを海外拠点に移さざるを得なかった。円安は日本企業の国内回帰への「のろし」でもある。もちろん農家にとっても朗報である。
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