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2022-06-18 00:00
(連載2)岸田政権の日韓外交を絡めた参議院選挙戦略
岡本 裕明
海外事業経営者
NATOの首脳会議では当然前向きで戦況に対するブレイクスルーを求める声が盛んに出るであろう中で尹大統領が本当に参加するとすれば全体ムードに辛い香辛料を注ぎより熱くなるでしょう。岸田氏は押される、これが私の読みです。そして日米韓が協力して北朝鮮の蛮行に断固とした態度をとる、という共同声明シナリオではないかとみています。
日本の保守派は韓国の未解決問題の対応がまだじゃないか、といいます。これについては、韓国では徴用工問題についてはその賠償金を韓国政府が代わって払うというシナリオも検討しているとされます。実現するかどうかは分かりませんが、少なくとも文政権の時三権分立を盾に向き合うことすらしなかったことから比べれば大きな変化でしょう。岸田首相の性格と尹大統領の性格は凹凸関係ですが、うまくいけば割としっくりくるとみています。もちろん、日本の党幹部や世論がそれにどう反応するかは別問題です。が、岸田首相が参議院選に向けたいくつかの「功績」を提示するにはNATO会議への初参加、日韓首脳の2年半ぶりの会合といったフレーバーは岸田氏の弱点である実行力とその成果という点でポイントゲットしやすい対策でしょう。
「新しい資本主義」の骨子が発表になっていますが、結局ほとんど話題にもならず、それが日本経済へのインパクトになるような展開にもなっていません。ということは選挙だけを考えれば岸田氏は外交に特化した方がマイナス点が少なくて得だとも言えます。
確実に言えることは国内情勢は初期のコロナで精気を失った安倍氏、コロナの真っただ中で苦労した菅氏に比べてトンネルの出口が見えてきた中で登板した岸田氏はついているとも言えます。当然、経済の回復も予見できるし、底打ちから上げムードへの転換点にあることは大きいと思います。また、野党の立ち位置も非常に不可解で与党に太刀打ちできる状況にはありません。そう考えれば岸田氏は運があるともいえ、その運を日本全体に餅まきしてもらいたいところです。(おわり)
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