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2022-05-18 00:00
(連載2)プーチン時代は終焉に向かう
岡本 裕明
海外事業経営者
今回も戦力からすれば圧倒的に差があり、ウクライナは国土が焦土化し、相当の犠牲者を出していますが、これら近年の「逆転劇」と「粘りの戦い」のケースを見ると、更に粘るならば勝機は出てきます。また西側諸国がウクライナへの秘密裏の後方支援を行うことで戦況は大きく変わるでしょう。少なくともこの戦争は長引きそうだ、といえそうです。
ロシアは今のところは武力はともかく、経済力は一応、維持できています。デフォルトもしていません。しかし、ロシアを影なりに支援している国々がどこかでプラグを抜く可能性を見ています。習近平氏がドイツのショルツ首相とオンライン会談をした際に習氏が「衝突が激化・拡大して収拾がつかなくなる事態を全力で回避しなければならない」(時事通信)と述べたとあります。なぜ、習氏はそういったのか、と言えば仮にロシアが経済的に行き詰った際に中国は支えられないからであります。
西側諸国がロシアとの経済的関係を断絶を次々発表した1か月ちょっと前はおこぼれが中国に入り込むため、中国としてはむしろ「棚からぼたもち」状態でした。ところが、ここまで長引き、かつ、プーチン氏一人の戦いでロシアの本音が見えない戦いになるといざという時、ロシアが中国の上に覆いかぶさる形となることも想定できます。まるで、世界地図でロシアが中国を包み込むような、そんなイメージです。これは習近平氏にとっては困るのです。
私はこの戦争、ロシアの負け、そしてプーチン氏は国内で追い込まれ、健康を害し、政界から消えるとみています。その後を任される人物がロシアとしての体裁を保てるかどうかは親ロシアとされるロシアを取り囲む国々の姿勢次第だとみています。確実に言えることはロシアの周りの国々は民族的にも宗教的にもあまりにも複雑で一枚岩にはなりにくい点です。ソ連共産党がなぜ、多くの地域や国家を巻き込むことができたか、その一つは共産主義が宗教を禁じたことはあるでしょう。が、宗教は否が応でも人の心に入り込みます。とすれば今、かつてのようなロシア帝国を再構築するのは至難の業だと考える方が正しいのではないでしょうか。(おわり)
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