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2022-05-11 00:00
(連載1)ウクライナの地下要塞を見て思う安全保障感覚の大差
中村 仁
元全国紙記者
4月19日に「マリウポリ抗戦/製鉄所に地下要塞」(読売新聞)という記事が掲載されました。マリウポリの市長顧問がSNSに地下施設の見取り図を投稿し、「戦闘は難しくなり、ロシア軍は地下施設を破壊するために、大きな威力の爆弾を使うことになろう」との書き込みがあったそうです。つまり堅固な要塞なので、破壊するには核兵器などを使うかもしれないとの警報なのでしょうか。 一方、親露派幹部が「地下には大きな空間が広がっており、通路やトンネルが掘られている。市内にも同じような地下施設があり、製鉄所の施設と地下通路でつながっている」と語っていると、記事にあります。ソ連時代に建設したので、露軍は内部の状況に通じているのでしょう。
ロシアのウクライナ侵略の報道に接し、核兵器の使用まで示唆されるに及んで、「日本は大丈夫か」と心配になります。隣国にはミサイル発射実験を繰り返す北朝鮮があり、さらロシアは北方領土に軍事基地を設けています。決してリスクは小さくありません。日本がウクライナと同じような攻撃を受ける事態が今後もないといえるでしょうか。
国際政治・軍事情勢はウクライナ戦争で一変しました。「まさか核兵器は使うことはないだろう」「まさかミサイルを撃ち込まれることはないだろう」という「まさか、まさか」ですまされなくなってきている。その「まさか」に備えて、日本は安全保障上の防御体制を強化すべきです。非常事態の時には、官邸機能や防衛司令機能を地下施設に移せるようにしておく。「まさか」をちらつかされ、動じるようでは足元を見られる。
日本に核攻撃、ミサイル攻撃にも耐えうる地下施設があるかどうか、政府の正式な説明を聞いたことはありません。国会論戦でも、議論になったことはないでしょう。恐らく地下要塞、地下シェルターはないのでしょう。(つづく)
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