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2022-03-03 00:00
『ウクライナ戦争の教訓』を読んで
古澤 忠彦
元自衛官
長島昭久衆議院議員の意見『ウクライナ戦争の教訓』(2022年2月25日付e-論壇「議論百出」)に全く同意します。
さらに付加すれば、長島議員の三つの教訓を踏まえて、抑止力の効果発揮のためには、行動力・実行力が必要です。言葉(「毅然として・・・」といった政府の発信)をいくら発しても、その発言に説得力を持たせるための行動が伴わなければ侵略者には効果はないということです。「力を信奉する相手には、力以外の者は説得力を持たない」ということはそういうことです。
ロシアが引き起こした今回の侵略のような大義なき戦いは、国際的にはもちろん、国内的にすら支持を得られないでしょう。他方で、投入されている戦力はロシアのほうが遥かに大きく、それを退けるためには、ウクライナ国民自らの主権、領土、国民を守る強い意識が最低限必要です。その行動があって初めて、国際的な支持支援につながることも指摘しなければなりません。
日本においても、国家防衛は、自衛隊のみの任務ではありません。国民全体の任務であること、国民がともに戦うという意識と行動があってこそ自衛隊員が最前線に立つことができ、国際的な共感と支援が得られるということをわすれてはなりません。
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