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2022-02-09 00:00
(連載2)原油価格とウクライナ情勢
真田 幸光
大学教員
そして、その欧米はロシアを盛んに挑発し、経済制裁、そして、金融制裁までちらつかせ、更にロシアを挑発していますが、巧みなプーチン大統領はそれに応じてきません。逆に、ロシアは欧州に対する石油・天然ガスの供給制限を示唆、カウンターパンチ前のジャブを入れ、欧米の足並みは崩れかけ、ロシアの思惑通りに話は展開されているとも私は見ています。
即ち、ロシアの石油・天然ガス供給制限を恐れた欧州国の中に、ドイツなどを軸にして、解決の着地点を求める声が出て、「ロシア包囲網」を展開しようとするアメリカには、課題が出来てしまいました。そこで、その課題解決の為、アメリカは、こともあろうに、日本に欧州向け天然ガス供給を依頼してきたのであります。
世界最大の石油産出国にして、世界最大の天然ガス産出国(下記をご覧下さい)であるアメリカ、自らが仕掛けている喧嘩を、石油・天然ガスの産出がほとんどない、日本に尻拭いさせようとしている、とんでもない話でると私は感じてしまいます。日本はしっかりと米国に、「先ずは余裕あるアメリカが欧州を支援するべきではありませんか。」とお答えしても良いのではないでしょうか。もちろん、アメリカを怒らせぬ範囲内でではありますが。
参考までに、日本の天然ガス生産量は、3,273百万立方メートルで、世界ランキングの順位は56位です。ランキングの1位はアメリカの681,400百万立方メートル、2位はロシアの669,700百万立方メートル、3位はEUの162,800立方メートルです。尚、このランキングは米国CIAのワールドファクトブックに基づいたものであります。また、アメリカ、イギリス、フランス、オランダ、デンマーク、ノルウェー、オーストラリアなどの、かつてこれら諸国が大航海時代以降獲得した海外領土は、本土とは別の集計になっていることがあります。(おわり)
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