ホーム
新規
投稿
検索
検索
お問合わせ
本文を修正後、投稿パスワードを入力し、「確認画面を表示する」ボタンをクリックして下さい。
2022-01-26 00:00
(連載2)政治とメディアが増幅するオミクロン株への不安
中村 仁
元全国紙記者
NHKなどは夜のニュース番組で、まず「感染者数が〇万人突破」と煽り、重症者数や死者数は付けたりです。当局のコロナ対策を批判する視点はまずうかがえません。民放テレビ局も「騒いでおけば数字になる。不安によってこそ視聴率を稼げる」が編成方針です。それに踊らされているが一般国民、世論です。このところ政権の支持率を大きく左右するのはコロナです。シングルイシュー化しているといってもいいでしょう。
政府・自治体の無責任政治、メディアの煽り報道、踊らされる世論の3者がコロナ危機を増幅しているのです。COVID-19の被害状況は地域別、民族別、国情によって大差があり、日本は欧米、中南米のような感染拡大と距離があります。安倍内閣と菅内閣が、コロナ対策で後手に回ったと批判され内閣支持率が低下したの見て、岸田内閣は「先手先手で対策を打つ」が基本方針です。
18日発表の世論調査(読売新聞)によると、オミクロンで感染者数が急増しているのに、内閣支持率は66%まで上昇し、昨年10月の内閣発足以降で最高になりました。「感染者増=支持率下落」という法則が崩れたとの解説を載せています。この法則が崩れたのは、オミクロン株がデルタ株と異なって弱毒化しているという認識が国民に広がっているというのが本質的な背景にあるからです。
岸田文雄内閣を支持する理由として挙げられているのは、「コロナ対策を評価する52%」「オミクロン対策として軽症、無症者は自宅療養を認めていることを評価する76%」などとなっています。だんだんと、規制の厳しい感染症5類から規制の緩い2類扱いにし始めたことが大きく、それもオミクロン株の弱毒性という特徴によるもので、岸田内閣の成果では決してない。なぜメディアはそういう指摘をしないのでしょうか。(おわり)
投稿パスワード
本人確認のため投稿時のパスワードを入力して下さい。
パスワードをお忘れの方は
こちら
からお問い合わせください
確認画面を表示する
記事一覧へ戻る
グローバル・フォーラム