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2021-09-17 00:00
(連載2)不発弾3発の惨状、検証要する月刊誌の政局報道
中村 仁
元全国紙記者
第2の不発弾は「岸田文雄『菅さんには絶対勝つ』/聞き手・篠原文也」です。支持率が急落しているのに政権にしがみつく菅首相を標的にすれば、岸田・元外相に勝利への推進力になる。その菅首相が退陣してしまう。河野、高市氏らが相手の総裁選の行く方はまだ混沌していますから、岸田氏にはまだチャンスはある。岸田氏の「メイクドラマを目指す。勝つつもりです」はいいにしても、「菅さんには勝つ」は不発になりました。菅首相という当人が突然、消えてしまうのです。これも修正が間に合わず、インパクトがない記事になりました。
第3の不発弾は、政局展望の名物コラム「赤坂太郎」です。「高市なんて簡単にひねり潰せる」「菅は8月末、一転して二階幹事長外しに動いた。岸田の『二階外し』が喝采されたことに焦りを募らせた」と。「いづれにせよ、菅は国民の厳しい審判に直面することになる」などの指摘は、菅の総裁選出馬を前提にした話です。菅退陣表明後の政局展望を読者は当然、期待しているのですから、はぐらかされた感じです。「赤坂太郎」は、菅政権潰しのような厳しい批判を毎号、投げ続けてきましたから、とうとう目的は果たしました。その最終段階が間の抜けたコラムとなり、残念がっているに違いありません。
最後に「眞子様、ご結婚へ/本誌取材班」は、その通りの展開になりつつあります。読売新聞、NHKのスクープ「年内に結婚」(1日)を各メディアが後追いし、「10月、婚姻届け」(共同)との続報もあります。「眞子さまは皇室を離れたいという強い願望をお持ちです」「皇室の中に幽閉され、人権も与えられず、投票権もなく、何十年も過ごさなければならない。皇族は高みにいるのではなく、世間からうらやましがられる存在ではないと、本人は感じている」という話も「なるほど」です。
恐らくこのスクープは、首相周辺を情報源としないと書けません。9月1日の掲載ということは、8月31日に首相周辺が示唆した。これも菅首相が総裁選の出馬を前提に、サービスしたのかもしれません。(おわり)
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