ホーム
新規
投稿
検索
検索
お問合わせ
本文を修正後、投稿パスワードを入力し、「確認画面を表示する」ボタンをクリックして下さい。
2020-09-04 00:00
(連載2)リビアとトルコについて
真田 幸光
大学教員
これによりトルコは、リビア内戦において、事実上、軍事的に、政治的に、そしてまた、経済的にもリビア暫定政府との関係を強化することになるもの見られているのでありますこの合意確認の為、トルコのフルシ・アカル国防相は、リビアの首都トリポリを訪問しています。
一方、今般の合意により、トルコ政府軍は、ハフタル将軍が率いるリビア反政府軍「リビア国民軍」を支援してきている傭兵団・ワグナーをリビア内戦に送り込んでいるロシア、エジプト、アラブ首長国連邦、そして今のところ、政治的支援に留めているフランスとも対峙することになる可能性が出てきました。トルコの欧州離れはある程度は想定されていましたが、トルコとロシアの関係が今後どうなるかは注目されます。そうした意味でも、リビア情勢の今後は注目されることとなりました。
尚、上述したトルコでは、トルコ北海岸沖の黒海で大量の天然ガスが発見されたとトルコ政府が発表しています。即ち、トルコのエルドアン大統領は、このガス田について、「3,200億立方メートルのガスの埋蔵があると推定されており、これは、これまでのトルコで最大のガス田発見になる。」とコメントしています。トルコはロシアやその他の国からのエネルギー輸入に大きく依存していますが、エルドアン首相は、これを契機に、今後は自国のエネルギー自給率を高めることへの希望が出てきていると、今回の発見を歓迎しています。
そして、具体的には2023年までにガス生産を開始したいとしており、トルコ政府は、東地中海の調査もつづれて実施していく姿勢を強めています。この東地中海でのエネルギー資源開発については、ギリシャや当該地域に対する主権を主張する他の国は、こうしたトルコの動きに反対していますが、トルコ政府は、断固として、開発を推進するものと見られます。(おわり)
投稿パスワード
本人確認のため投稿時のパスワードを入力して下さい。
パスワードをお忘れの方は
こちら
からお問い合わせください
確認画面を表示する
記事一覧へ戻る
グローバル・フォーラム