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2020-09-03 00:00
(連載1)リビアとトルコについて
真田 幸光
大学教員
私は、アフリカというと開発途上国の多い大陸、そして、「将来の経済発展が見込めるビジネスフロンティアの地域」との印象を持ってしまっています。しかし、良く考えてみると、地中海沿岸のアフリカ地域は、古代文明発祥の一つであるエジプトもあり、フェニキア文化ありと先進的な地域であり、更に、イスラム教が拡大していく際にも、高度な文化が伝わっていった地域であることなどを考えると、単に、「発展途上地域」として捉えるのではなく、経済状況は別にしても、少なくとも、「精神文化の高い地域もある。」と捉えておく必要があると見ています。
更に、そのアフリカの地中海沿岸は、対岸となるポルトガル、スペイン、フランス、イタリアと言ったヨーロッパ諸国との様々な交流もあり、更に、ギリシャやトルコといった地域との関係もある地域として認識をしておかなくてはならない地域となっています。
そして、そのアフリカ地中海地域の一つの国に、リビアと言う国があるのはご高尚の通りです。またまた、私の未熟な印象からすると、この国は、「カダフィー大佐」というカリスマ指導者が統治していたイメージが強く、アラブの春でそのカダフィー大佐が率いるリビアが崩壊して以降も、「先進地域なのか?」と疑問を持ってしまうところがあります。そして、実際に、リビアの国内では、まだ経済的な不安や社会的な不安が尾を引いているようであります。
こうした中、最近では、「リビアでトルコが、影響力拡大している。」との見方が流れています。リビアの内戦に於いて、トルコ政府は、国連が認可するリビア暫定政府の側に立ち、リビア国内に、トルコ軍を駐屯させ、トルコ軍の為の空軍基地を、リビア中部のアル・ジャフラに設営させ、リビア政府軍兵士への軍事訓練を行い、リビア内戦に於いて暫定政府側を軍事的に支援していくことにつき、この程、リビア暫定政府との間で合意したと見られていることが、こうした見方の背景にあります。(つづく)
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