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2020-07-23 00:00
(連載2)宇宙開発と基礎研究
船田 元
GFJ政治家世話人/衆議院議員
残念なことに、宇宙開発の分野では、我が国は、アメリカやヨーロッパ、そして中国から明らかに遅れをとっている。そのような現状にあって、「アルテミス計画」や「月軌道プラットフォームゲートウェイ」においてNASAと協力し合うことは、日本の国益にとって相応しいことだろう。
しかしこのような実用的な宇宙開発とは別に、我が国は純粋科学としての宇宙研究を地道に積み上げて来た。これを担って来たのは、かつては「東大航空宇宙研究所」であり、その後は「宇宙科学研究所(ISAS)」である。そしてISASが「宇宙開発事業団(NASDA)」と合流して「宇宙航空研究開発機構(JAXA)」となってからは、基礎的な研究以上に、開発や実用化に重点が移った感がある。
世の中の話題をさらった小惑星探査機「はやぶさ」は、このISASによって作られてイトカワに着陸した。帰還途中の様々なトラブルから奇跡的に地球に帰還して、感動的なドラマを呼び起こした。これを土台とした「はやぶさ2」はほぼ完璧にミッションをこなして、今年12月6日に地球に帰還する予定だ。はやぶさのミッションは世界から注目される科学的成果を挙げるはずである。
来年から新しい「宇宙基本計画」がスタートする。宇宙科学の推進もその中に盛り込まれたが、宇宙開発と商業的利用、さらには軍事的な利用も盛り込まれた。分量的には後者の方が圧倒的に多くなってしまったが、前者すなわち宇宙の基礎研究という分野も、決して忘れないで欲しいものだ。(おわり)
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