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2020-06-19 00:00
(連載1)ニッポン株式会社に淘汰が起こるのか
岡本 裕明
海外事業経営者
コロナの影響で「ニューノーマル」という新世界、新行動規範が生まれることにより、既存の体制から改革できない会社が自主廃業や倒産をし、業界に企業再編が起きるのではないかとみる専門家が多いようです。私もそう思っています。今後、どうなっていくのか、その展開を考えてみたいと思います。
日経ビジネスの最新号のメインテーマは「コロナ大再編、レナウンの次」であります。そのレナウンは15日に終値4円で上場廃止となりました。企業の死を数字で見ていると悲しいものがあります。ただ、私が注目したのは同じ日経ビジネス最新号にあるサッポロ ホールディングス社長への編集長インタビューであります。
サッポロビールといえば、近年は大手4社では最下位が指定席となっていますが、その原因を作ったのは94年に恵比寿のサッポロビール工場跡地開発が完成し、不動産会社化が確立した体制にあると考えています。これで同社は不動産事業が主力であることが明白となり、ビールがおまけでついてくる体制になってしまいました。「サッポロビル」と揶揄されているわけです。その体制をご丁寧に持ち株会社にしてしまったところに、もう一つ間違いがあったと思います。不動産開発は別途独立させ、ビールとの間で距離を作るべきだったと思います。
そのホールディングスの尾賀真城社長は「ビールの時代が再来する」と述べています。理由は税制の見直しでサッポロが有利になるからというもの。記事の読み手の私からすると答えになっておらず、夢物語です。更に編集長が「日本に大手が4社あるのは多過ぎはしませんか」と質問したのに対して「集約しようという人は多いのかもしれませんけど、それは2つ、3つにするんですか、4つあっちゃいけないんですかというと、やっぱり4つの違いって、それぞれにあるような気がする」とのお答えです。この回答は従業員に強烈な印象を与えかねません。どこかの政党の方の話を思い出してしまいますが、こんな士気では、社長は務まらないです。同誌の「コロナ大再編」の特集で「もう生き永らえない ゾンビ企業、コロナショックで退場へ」とあります。私にはサッポロビールはゾンビに見えるのです。別にあってもなくても誰も困らず、なくなっても惜しいと思われないのです。(つづく)
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