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2020-05-30 00:00
(連載1)「命」と「経済」のバランスを取れるか
宇田川 敬介
作家・ジャーナリスト
コロナウイルスに関する政府の対応を見ていると、そんなに間違ったことはしていない。「ベスト」ではなかったし、日本よりも優れた対応をしている国は多かったが、しかし、日本の対応が悪かったということはあまりなく、海外の医療専門家からも評価する声が多い。
日本政府にとって重要な決断となったのは、2月上旬の段階で各国の主流である「感染者を増やさない」政策に流されるのではなく「死者数を増やさない」というゴールに切り替えたことだ。
その結果として、日本政府はPCR検査を局限するという当時の欧米諸国とは真反対のことを行ったために、国内外から多くの批判にさらされたが、「死者数を増やさない」ために、病院に行く患者数を制限することにKPIを設定した。それが功を奏して、病院や老人施設などにおけるクラスター以外を別途すれば、医療崩壊を起こしてしまうような事態は避けけることができたのである。
ゴールが感染者数ではなく死者数になったことに伴い、「感染者を増やさない」ための政策を捨てることができた。これにより、都市封鎖(ロックダウン)のような過激な状態を日本社会に強いることは必要なくなった。感染者数に注目していた諸外国からは都市封鎖を実施しなかったことに対して当初から懸念が示されたが、その懸念が杞憂であったことは日本の死亡率の少なさから明らかではないか。その日本が緊急事態宣言を解除した。ではこれから何が起きるのか、そしてどうすべきなのか。(つづく)
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