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2020-03-23 00:00
最近の習近平指導部への試論
松本 修
国際問題評論家(元防衛省情報本部分析官)
1 はじめに
3月18日、習近平中国共産党総書記(兼中央軍事委員会主席)は政治局局常務委員会会議を主宰し、現在の新型肺炎に関する対応を訴えると同時に、自国の社会発展活動にも努力するように訴えた。最近の動向について紹介したい。
2 テロ対策との協調
会議前の3月13日、中国の趙克志公安部長(兼中央疫情対応工作指導小組組員)は国家対テロ指導小組会議を開催し、今回の新型肺炎への対応と同時に、中国の安定した環境維持を維持すべく担当部門の努力を強調した。中国では新型肺炎対策と同時に、バイオテロ等対テロ対策も強調されているのは注目する必要がある。
3 応急管理部復権か
上記の公安部等の動向に続き3月16日、応急管理部は会議を開催し、中国全土の安全管理を要求した。そのきっかけは7日の福建州泉州市のホテル(新型肺炎避難場所)の崩落事故だった。応急管理部は早急に隷下の消防隊を派遣して事故を、うまくまとめた。これは拙稿が指摘した動向とは異なる(応急管理部がそれなりに対応)。COVID-19に関して様々な議論はありますが、習近平体制の好悪に関わらず、彼らが維持する体制の実態をしっかりと見ましょうよ。
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