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2020-03-11 00:00
(連載2)'パンデミック'の責任はWHOにもあるのでは
倉西 雅子
政治学者
以上に述べた感染症の特性と防疫の観点からすれば、WHOによる‘パンデミック宣言’とは、放置すればパンデミックとなる‘可能性’があると判断された時点で発せられるべきでした。新型コロナウイルスについては、既に昨年12月の時点において中国はそのリスクを把握していたはずですので、WHO加盟国である中国からWHOへも12月中に同ウイルスの有毒性について報告があったと推察されます。
この時点で、WHOが中国政府に対して中国人、あるいは、中国からの国外渡航を全面的に禁止するよう中国政府に勧告する、あるいは、全世界の諸国に対して中国人、あるいは、自国民以外の中国からの渡航者の受け入れを禁じるように求めていれば、全世界レベルでの感染拡大は防止できたはずなのです。実際に行ったことは、不幸にしてその逆で、WHOは抑制的な態度によって、世界各国の対応を遅らせてしまいました。その点で、むしろ害であったとも言えましょう。
時間を逆戻りさせることはできませんので、起きてしまったことは仕方がないのですが、この場に至り、今なおも渡航や貿易に対する制限に対して消極的な姿勢を崩していないWHOは、自らの誤りに気が付いていないようです。あるいは、この頑なな態度からしますと、WHOは、中国への‘忖度’の度が過ぎて、諸外国の政府や人類を誤った方向に誘導するための機関に成り下がってしまったのかもしれません。見ようによっては、中国とWHOの両者は裏でなにか繋がっているようでもあり、後者が前者を擁護するような姿勢は当初から疑問視されてきました。WHOに中国が作った深い闇があったとしても不思議ではありません。
何れにしましても、今般の新型コロナウイルス感染症の全世界的な拡大によって、WHOに対する人々の信頼は失墜したように思います。‘パンデミックが起こるとすれば、その責任の一端は、WHOにある’のではないかという批判とともに、チャイナ・マネーに強く影響される同機関による失策という見立てが広がっています。仮にそうだとすると、全人類の生命並びに健康が両者の最優先の目的ではないことは確かなように思えるのです。(おわり)
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