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2019-11-15 00:00
黄昏の英国にあって色褪せない強み
真田 幸光
大学教員
私は、常日頃から「良いか悪いか」、「正しいか正しくないか」は別にして「現行の世界秩序は英米の秩序からなる」と考えています。即ち「言語は英語」、「通貨はポンドから米ドル」、「法律は英米法」、「ものづくり基準はISO等」、「会計基準は英米会計基準」、そして「世界の標準時 グリニッジ天文台の標準時」等を意識すると、現行の世界秩序は「英米の秩序からなる」と言っても過言ではないと見られるからであります。
そして、現在は、英米のうち、米国が前面に出ているものの「大航海時代からの大国であり、第一産業革命では世界経済の中核にもいた英国」の存在は「世界標準」という視点から考えれば、やはり大変重要かと考えています。しかし、その英国も「その後の産業革命の進展と言う視点からすると、世界に於ける存在感の低下は明らかである」と言わざるを得ません。一方では「国際金融の強さ」は厳然としてあり、今の英国の存在感を何とか支えています。即ち、少し冗談を交えて表現すれば「今の英国を支えているのは、国際金融を支えるロンドン・シティとグレートブリテン島の丘に飼育されている羊である」等とも言えましょう。
ところが、その国際金融の存在感も、今後の「BREXITの行方」によっては、更に低下していく可能性があります。こうした中、私たちが一つ「忘れてはならないもの」は、英国が持つ「英国王室、エリザベス女王という無形資産の重み」ではないかと私は考えています。その90歳を超えるエリザベス女王ですが、2014年にツイッターに初めて投稿し、今年はインスタグラムでのデビューをなさいました。エリザベス女王は、ロンドンの科学博物館を訪問、通信諜報をテーマにした特別展を視察したことをインスタグラムで投稿されたのであります。
即ち、エリザベス女王はタブレット端末を使い、計算機を考案した数学者バベッジが高祖父アルバート公に送った手紙の写真を、英王室のインスタグラムの公式アカウントから投稿されたのであります。そして、「子どもたちが率先してプログラミングに取り組んでいることを学んだので、私もインスタグラムに投稿してみるのが適切だと思った」とも書き添え、ご自分の署名で結びました。こうしたエリザベス女王の動きを見ていますと「英国の存在を忘れるな!」と強調されているようにも思われます。尚、私は英国王室の力は今も強い、その無形資産の力と日本は組むべきであると考えています。
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