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2019-07-09 00:00
(連載2)米朝会談、それぞれの思惑
岡本 裕明
海外事業経営者
ただ、それ以上にトランプ大統領も金委員長のことを個人的に「興味深い」と思っている節があります。それはたびたびのツィッター発言に見て取れます。ただし、子ども扱いしているのも事実です。「自分の力で金正恩を変えて見せる」という野心を持っていることがうかがえます。
さて、「この電撃会談が成功に結び付くのか」ですが、仮に大方の予想通り大統領選対策だとすればまだ来年秋まで1年以上あるため、確実な進化をそれまでに見せなくてはいけません。成功させるかどうかはある意味、トランプ大統領の胸三寸であります。ならば、先々、何らかの形で融和と経済制裁緩和が進む理由付けをする可能性があります。その時、日本などが「約束が違うじゃないか」と言わせないディールを展開するとみています。いわゆる表に出ない密約であります。
今回の米朝電撃首脳会談について私はパフォーマンス型だったと思います。ただ、それでも世界はポジティブに理解するでしょうし、何事も一歩、前に出ないと動かないという視点からすればトランプ氏が金氏にボールを投げたという点で次に北朝鮮がどういう態度に出るのか、見ものであります。
個人的には北朝鮮の唯我独尊的な考え方は金委員長のみならず、国家全体にしみ込んだ悪い癖とも言える状態であり、これを改善するには国家の破壊的転換が必要だとみています。例えば民主化を取り入れ、金氏は政治的実権を放棄するぐらい踏み込めないとこの国は変わらないでしょう。基本的に国家がある日突然大転換するようなことは、8月15日を境にした日本が特例であって普通はなせる業ではありません。両国間の戦争状態の終結までは行けても朝鮮半島の統一は至難の業だと考えています。(おわり)
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