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2019-05-30 00:00
(連載2)米中通商戦争、諸刃の剣の先
岡本 裕明
海外事業経営者
中国側では、食品関連や液化天然ガス、化学製品の関税引き上げを行うことで中国国内での悪性インフレが起きる可能性があり、国民生活を直撃するようになれば、習近平国家主席への風当たりも厳しいものになるように感じます。
かつて、アメリカはソ連と長い冷戦期を経験しました。これは世界を分断するほどでしたが、ほどなくソ連は崩壊し、アメリカの一国覇権の時代が訪れました。ソ連との冷戦時代は、双方のパリティ(均衡)を維持するために、武装能力が重要な意味を持っていました。今回の米中通商戦争は、双方の貿易を封じ込める持久戦を行うつもりなのでしょうか?とすれば、トランプ大統領の最終目標は、中国の国家体制への挑戦とも受け取れます。
では、1991年に崩壊したソ連がロシアに代わってから米中関係はどうなったか、といえば、冷戦は終結し、一時の緊張感はなくなりました。ロシアが参画するG8の時代もありました。もちろん、ロシアも、ウクライナやシリアでアメリカと対立する関係になっていますが、対話が出来ている点で、落ち着いているのだろうと認識しています。つまり、アメリカにとっては、冷戦時代の対ソ連への姿勢は正しく、そして勝ち取ったのだから今回も同様に頑張る、ということなのでしょう。
アメリカがなぜ、ここまで強いか。それは国家の一体感ではないかと考えています。官と民の理解度及び行動力において、日本が見習う点はありそうです。近年の外から見る日本は、かつての強力な一体感はなく、個々人がバラバラになり、協調、協力する姿勢はやや薄れてきているように思えます。アメリカの外交姿勢を見ていると、勝ち取る意識の高さを感じないわけにはいきません。日本が一丸となる、という気持ちを今一度思い起こし、それを取り戻さねばならないのではないでしょうか。(おわり)
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