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2019-05-13 00:00
日本の米国との関わり方について
真田 幸光
大学教員
私は、「日本は米国という国とは決して戦ってはならない。」と考えています。かの国の国力は、私たちの想像をはるかに超えるほどのものであるからです。即ち、日本は米国とまともに戦っても勝ち目はない、万が一、戦いを挑む際には、周到に準備をし、米国を包囲する形をしっかりと形成して戦わなくてはならず、また、現状で、そうした準備が出来るとはとても思えないからであります。
しかし、その一方で、米国という国は、基本的には、グローバルではなく、インターナショナルな世界観を持ち、その結果、「米国は覇権を意識、米国の国益を優先する国である。」という認識を私は持っており、「米国は、日本が米国の国益にそぐわない国であると判断した場合には、突然、日本をバッサリと切り捨ててくる可能性がある。」と考えています。そして、そうした判断をした場合の、米国の恐ろしさは、第二次世界大戦時の日本に対する仕打ちからも感じ取ることが出来ましょう。
例えば、第二次世界大戦の際に、亡くなった日本の民間人の命は約100万人に上りますが、その被害は、「東京大空襲」のような、米軍による無差別爆弾攻撃と、「広島、長崎の原爆攻撃」の際に多く発生したと言えましょう。特に、原爆攻撃に関しては、当時、米国の大統領であったトルーマン大統領は、イギリスのチャーチル首相、旧ソ連のスターリン共産党書記長たちと一堂に会して開催された、ポツダム会議の際に、大日本帝国を全面無条件降伏に追い込むことを議論しますが、米国が国を挙げて開発した、「トリニティ」と名付けられた原爆の実証実験を、このポツダム会議の前日にニューメキシコ州ソコロ周辺で実施、それに成功させたことを英ソ首脳に訴え、日本に対する原爆攻撃の同意を取り付けて、広島、長崎への原爆攻撃を実施したとされており、「勝利=米国の国益の為ならば、手段を選ばず」と言う行動をしていることを私たちは忘れてはなりません。しかも、そうした行動を正当化する術にも長けている国であります。
繰り返しになります、米国とは喧嘩をしてはなりません。しかし、米国を信頼し過ぎ、頼り過ぎると日本は、俗に言う、「梯子を外される危険性がある。」ということを意識しつつ、日本もしたたかな外交戦略を持っていくべきであると私は考えています。
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