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2019-05-07 00:00
日本の税について
真田 幸光
大学教員
私は小学校6年生の時に、「国民の三大義務」の話を先生から学びました。即ち、日本の国民の三大義務とは、日本国憲法に定められた(1)教育の義務(26条2項)、(2)勤労の義務(27条1項)、(3)納税の義務(30条)のことを指すのは、皆様もご高尚の通りです。
私は、自らの仕事の中でも、若人に教育を与えるという義務を果たし、また、大学を出てから、約38年、病気で休むことなく、勤労の義務も果たし、更に、節税なることも基本的にはせず、明朗に納税義務を果たしてきたつもりです。そしてまた、私は、「私たち国民は、こうした三大義務を果たして初めて、基本的人権という権利を主張できる。」との解釈をしています。
しかし、最近の状況を見ていると、私なりに不満があります。(1)何故、現在の日本政府は、私たち国民に対して、やれ働き方改革だ、やれ人生100年時代だ、やれ一億総活躍時代だ、などと言いながら、死ぬまで、勤労の義務を果たせと言っているかのように、目に見えぬ圧力をかけてくるのであろうか?年金制度が事実上破綻している中、少しでも年金支払いの政府負担を減らすように誘導しているのであろうかと疑ってしまう。(2)何故、日本政府は、今般の消費税の引き上げに際して、制度設計を複雑化しているのであろうか?国民が、簡単に税制が理解できないようにして、税制の矛盾を国民から指摘しにくくしているのであろうか?納税者の様々なメリットを聞き入れ過ぎて、その結果、税制を複雑化しているのであろうか?(3)何故、日本政府は、消費税引き上げという増税をしながら、国の債務を減らすような議論をせず、むしろ、しなくてもよいような政策を展開しようとしているのであろうか?こうした増税分の使い道なら、むしろ、増税をしない方が良いのではないか?と言った様々な疑問、不満が頭の中に、湧き上がってきます。
繰り返しになりますが、「国民はしっかりと勤労をし、そして、社会の為に納税をしなくてはならない。」と私は強く、強く考えますが、しかし、その反面、「私たち国民は、働き、納税をする、奴隷ではない。」とも考えます。どうも、最近の日本の税については、納得できないことが多々あり、もやもやとしたものを感じます。
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