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2019-03-29 00:00
日本再生のチャンス
真田 幸光
大学教員
主な先進国が製造業育成に積極的に取り組んでいる、と私は見ています。こうした背景には、良質で安定した雇用機会を増やす上で、製造業が最も有利となるとの考え方があるからであります。そしてまた、こうした動きは、「先進国であるが故、消費財の需要、インフラ開発の需要が一定程度に留まっている。」ことから、「安定成長と言う低成長」を必然としている先進国の雇用育成に貢献するので、戦略的に取り組まれているものでもあります。
そして、具体的には、米国のトランプ政権の保護貿易主義に見られたり、日本のアベノミクスによる産業構造調整と大規模投資、或いは、ドイツの「インダストリー4.0」などは、製造業再生を重視しているところに見られていると考えます。更にここに、発展著しい中国本土も製造業育成に取り組み、「ものづくりへの期待」は強まっていると考えられます。
しかし、私はこうした進展の中で、大きく二点の課題を意識しています。即ち、「(1)製造業、特に先進国の製造業が強化されると、その作った製品の販売拡大を意識する各国、各企業は人々に借金をさせてでも消費させようと動き、過剰消費を生み、それが地球資源の浪費に繋がり、下手をすると地球環境問題にも繋がる危険性もある。(2)AIを含むIoT化の進展によって、予想以上に雇用を創出しないかもしれず、特に先進国ではその傾向が強くなる可能性がある。」という点を意識しており、「真に必要なものの生産と金融の製造業との融和的発展」、「人と機械・AIの共生による生産効率化」が必要となると考えています。
そうした意味で、「日本はこれを具現化できる先進国の一つであり、具現化出来れば、先進国の新たな発展モデルとなる。それにより、日本の復活も具現化できる。」とも私は考えています。従って、今の時代はこうした視点から見ると、「日本再生のチャンス」の時代であり、「日本はこのチャンスを逃してはならない。」と考えています。
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