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2019-02-25 00:00
(連載1)ベトナムでの米朝首脳会談は何を期待するのか
岡本 裕明
海外事業経営者
2月27日、28日に開催される、ベトナムでの米朝首脳会談に関して、昨年のシンガポール会談ほどの盛り上がりを見せないのは何故でしょうか?数多くのニュースをチェックしても、今回の主題が何であり、駆け引きの中身と落としどころ、それによる影響の可能性を報じているものは、あまりありません。
私はもともと、二度目の米朝首脳会談は米中貿易交渉に一定の決着がついた後に、中国と外交的下地を作ったうえで交渉するもの、と期待していました。ところが、米中貿易交渉は現在、佳境に入っているものの、最終決断となるトランプ大統領と習近平国家主席の会談は、目先組まれていません。トランプ大統領は「首脳会談の席が決着の場」と言っていますので、少なくともベトナムでの米朝首脳会談までには間に合いそうにもありません。
次に、今回の会談は何が主題なのか、であります。もともと「完全かつ全面的に検証された非核化」を目指していたのですが、トランプ大統領は「北朝鮮の非核化について『(弾道ミサイル発射や核の)実験がない限りは急がない』」(日経新聞、2月19日付)と発言しています。これにより、今回の会談の成果は大きなものにはならないと判断せざるを得ません。
もともとは米朝首脳会議で、非核化確認→制裁緩和ないし解除→南北の戦争状態終結→駐韓米軍を含むアメリカの東アジア政策の見直し、という大枠の構想があったと思いますが、アメリカは「北朝鮮は思ったより時間がかかる」という立場に切り替えたものと思われます。「北朝鮮は核以外に何もない」と言われていますが、つまり「北朝鮮ー核=ゼロ」、更に組み替えると「北朝鮮=核」となり、よって「非核化」とは「北朝鮮の存在を否定すること」を意味しています。北朝鮮の存在否定といっても、そこには2500万人の人口と国土と未開発の資源がありますので、実態としては金王朝の存在否定ということになります。(つづく)
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