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2007-04-26 00:00
人口は急激な増減こそが問題
苦瀬雅仁
公務員
私は「少子高齢化を防ぐために、とにかく子供が増えるようにするという発想は、間違っていると思う」との湯下氏の御指摘と、河合氏の人口減少への危機意識と両方に賛成するものです。「とにかく子供が増えるように」という考えは少なくとも次の2点においてあやまりだと考えます。
1.単に人口が増えれば良いのではなく、幸せに生きていくことが可能な人たちが、全体として社会に過度の負担をかけないような形で、増大していくことが重要です。
2.(当面これは杞憂であるが)仮に人口の急増に至れば、新たな人口構成のゆがみと、環境や資源への負荷、財政への負担増加などさまざまの問題を引き起こします。1.について補足すれば、人口増加対策を強調する論者の中には、従来の枠を超えてとにかく(移民、国際結婚、未婚出産等を奨励してでも)人口の増加を強調する方があるが、それらに伴う将来的な問題点との比較が十分なされていない場合が多いと私は考えています。
他方で、河合氏の人口減少への危惧にも共感します。長期的に見れば世界全体のバランスの中で人口が現在より少なく安定することが望ましいと私は考えてはいますが、人口は国力の源でもあり、その国家間バランスが急速に崩れることは望ましくありません。また、人口の絶対量の問題よりも、急速な変動が問題であり、社会経済構造は急速な人口変動には耐えられません。産業構造もそうであるし、財政や年金等もそうです。したがって、長期的に緩やかに各国間のバランス等も意識しつつ人口規模をある程度縮小することが良いとしても、急速な人口減少が問題であることには変わりがなく、人口増加対策は必要であると考えます。
しかし、その対策は、無理なもの、更なる問題を生むようなものであってはなりません。安定した長期雇用、教育費の過大な負担のないような方策、といったことが必要ですし、子育てや出産や家庭の意義重要性をしっかり認識した社会風潮といったものもおそらくは重要であると考えます。
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