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2007-04-19 00:00
民主主義と経済開発(日本の場合)
田島高志
大学教授、元大使
岩國議員は、戦後日本で民主主義と経済開発の同時発展が成功した主因は教育にある旨強調されている。しかし、私は戦後日本が民主主義を定着させ得た主因は、日本には明治以来既に議会制民主主義の歴史が始まっていたこと、大正デモクラシーの時代を経て昭和の経済恐慌の時期までに民主主義が次第に発展して来ていたこと、すなわち日本の政治制度及び日本人の意識の中に民主主義の基礎が大戦以前から既に根付いていたことがあったと考える。
それが昭和に入り、経済恐慌の危機克服と資源確保と過度の国威発揚精神などのため「帝国主義」政策に走り、軍の独走を許してしまったことが、敗戦という破局を招くことになってしまった。戦後日本人は、再度目覚めて、本来の民主主義の道に戻り、それを定着させたのであると思う。そして経済復興に政策の中心を置き、日本人の勤勉と努力に加え、欧米の支援と協力を得た結果、経済開発にも成功したのだと思う。
勿論日本人が戦後すばやくそのような賢明な道を歩んだのは、明治維新以前からの日本人の教育熱心と明治以後の教育制度の充実があったことも事実であり、教育の基本的重要性は岩國議員の指摘される通りであり、異論はない。しかし、例えば、イラクでも戦後は米国の指導で日本の例のように民主主義が進展するなどと米国などで考えられていたとすれば、日本の政治及び教育の厚さを含む社会と文化の歴史に対するとんでもない認識不足であると常々考えていたため、関連しての感想を述べさせて頂いた。
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