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2017-12-28 00:00
(連載2)法定通貨について
真田 幸光
大学教員
また、先ずはキャッシュレス化を推進、これを一気に世界に広げようとする英国は英国連邦の一つ、インドと組み、そのインドにキャッシュレス化を進めさせ、その功罪を確認しながら、こうした計画を、自国通貨のみならず基軸通貨にも活かしていく仕組み作りに向けた壮大なる実験を始めていると私は認識しています。時代の趨勢ですね。
そして、わが国、日本でも一つの実証実験として、「現金通貨でのお支払いお断り、電子決済のみ支払い可能」のレストランが生まれています。しかし、私にはここに一つの根本的な疑問があります。それは、原則として、「法定通貨には強制通用力がある」と言うことであります。国家の主権を握る政府は政府=国が発行する法定通貨に信用力を持たせ、国民が自国内に於いて、これをいつでもどこでも使えるように担保していますが、その法定通貨を使わせないお店と言うのは、ある意味で、「法律違反」となります。
従って、日本でも、政府は基本的には、「仮想通貨は認めない」と言うスタンスを基本とし、しかし、一方で国民利便性を高める為、政府が通貨管理をできるように仕組みを整えつつ、「キャッシュレス化」を進めてくると私は見ています。
また、そうした流れの中で、時代の趨勢としては、「現行の基軸通貨、米ドルの信認は落ちる方向にある」のではないかと思います。一方で、「国際金融の雄・英国と、一気にキャッシュレス化を進めている中国本土は連携をし、キャッシュレス化を前提に、新たな基軸通貨体制を構築してくる可能性がある」とも考えています。何れにしても今後も注目、フォローしたいと思います。(おわり)
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