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2017-11-07 00:00
米中露の立ち位置とイランと北朝鮮について
真田 幸光
大学教員
核開発、ミサイル開発問題に対する国際社会の関心は強まっている。そして、米国・トランプ政権は、北朝鮮はもとよりイランに対する警戒の姿勢を崩していない。即ち、米欧などとイランが2015年に締結したイラン核合意について、トランプ政権は、米国は合意にはとどまりつつも、イランにさらに厳しい制限を科すことを目指す方針を決めたとされている。
さて、筆者はここで、米国のトランプ政権は、同盟国・イスラエルを強く意識し、そのイスラエルが最も警戒し、また、筆者の言葉で表現すれば、ある意味、恐れている、「ペルシャ」に対する対応は、「北朝鮮以上に重要である」と考えているものと見ている。そして、そのペルシャ、即ち、今のイランに対する圧力を強化するためには、ロシアの協力は不可欠である。
こうした中、米国・トランプ政権は、その建国の経緯からすれば旧ソ連の流れを引くロシアがその権益を改めて主張し始めた北朝鮮問題に関しては、ロシアの立場を一定程度尊重する一方で、イラン問題に関しては、その見返りに、ロシアの協力を得るとの政策姿勢を取り始めていると見る。筆者は、こうした結果として、「北朝鮮問題に関しては、即時の軍事的衝突は回避される」との見方が今は広がり、これが日本や韓国の株価上昇の前提条件となり、また、世界的な格付け機関であるフィッチの韓国に対する格付け維持、将来見通し安定的と言った見方が出たと見ている。
尚、上述した通り、北朝鮮に対して強い権益意識を持つ旧ソ連の流れを引くロシアのプーチン大統領は、「北朝鮮問題の解決には対話が必要である。北朝鮮を追い詰めず、脅さず、罵倒を認めてはならない」との主旨のコメントを示し、軍事行動の可能性を示唆して圧力を強める米国を牽制している点も付記しておきたい。
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