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2017-10-24 00:00
(連載2)北朝鮮情勢と米中露について
真田 幸光
大学教員
そして、満州に於いて抗日パルチザン活動に部隊指揮官として参加し、第二次世界大戦後はソビエト連邦の支持の下、北朝鮮に朝鮮民主主義人民共和国を建国したことからすれば、北朝鮮のそもそもの関係国は旧ソ連であり、それは今のロシアとなります。
しかし、ロシアの国力の低下と中国本土の国力拡大を背景に、北朝鮮は、ロシアに対する経済依存を中国本土にシフト、然し乍ら、決して中国本土の傀儡となることはせず、中露、そして米国と言う大国の狭間で生き延びてきました。むしろ、米中露のパワーゲームを巧みに利用してきたとも言えます。
然るに昨今、米国と中国本土の軍事筋が急接近し、「金ファミリー帝国」の撲滅に対する共同戦線を張ろうとし始めたことを受け、北朝鮮は、そもそもの関係国であるロシアに助けを求め、ロシアも北朝鮮に対する権利を失うことを嫌い、その北朝鮮と呼応する形で、「北朝鮮と米国、場合によっては北朝鮮と中露」の対話の場を積極的に作ろうとする動きを示していると思われます。
こうした中、また、米露は北朝鮮問題とイラン問題を天秤に掛け、ロシアが影響力を残したい北朝鮮問題では米国がロシアの意向を尊重、一方で、米国がイスラエルを意識しながら、警戒しているイランの問題に関連しては、米国がロシアの協力を求めると言った形で、協調する可能性もあると思われます。いずれにしても、果たして、こうしたロシアと北朝鮮の動きが上手く作動するのか否か、を私たちは今注目しなければならないと考えています。複雑な国際情勢です。(おわり)
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