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2017-09-29 00:00
(連載2)スウェーデンについて
真田 幸光
大学教員
また、スウェーデンと言えば、高負担高福祉国家としても有名です。世界幸福地図では世界178ヵ国で第7位(2006年)、世界価値観調査での幸福度(Happiness)はアイスランド、デンマークに次いで第3位(2005年)となっています。銀行員の頃はこうした基本情報を基にして、更に国家経済の見通しや財政力等を基に定量分析した上で、定性分析を加えて総合分析していましたが、今日、ここでもう一つ申し上げたい事は、「スウェーデンはバイキングの国でもある」ということであります。
「バイキングは海賊・交易・植民を繰り返す略奪経済を生業としていたのではなく、過去においては農民であり漁民であった」とも言われていますが、しかし、スウェーデンバイキングは間違いなく、自国では調達できない様々な物品を海外から略奪して調達してきた歴史があります。あの勇猛果敢なドイツ・ゲルマンでさえも、バイキングを恐れており、言うことを聞かない子供がいると、「バイキングがくるぞ」と叱ったと言うほど、バイキングは恐れられていたようです。
当時のスウェーデンバイキングは、生き残る為には、こうした略奪行為をすることも仕方なかったのかもしれません。しかし、今、その末裔たるスウェーデン人は、略奪ではなく、世界が必要とするモノやサービスを海外に売り、外貨を稼ぎ、その外貨を以って、自らが必要とするモノやサービスを輸入、調達する国家に綺麗に生まれ変わり、国家も高福祉国家に綺麗に変質させています。
そして、もう一点、この国は僅か約1,000万人の人口を以って、「少数精鋭、一騎当千の国民によって支えられている国家となっている」ということがこのスウェーデンと言う、幸福度という視点から見ると、理想的な国家を形作る源ではないかと私は考えています。引き続き、スウェーデンをしっかりとフォローしていきたいと思います。(おわり)
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