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2017-09-04 00:00
(連載1)北朝鮮漁船と日韓漁業協定
緒方 林太郎
衆議院議員(民進党)
北朝鮮のイカ釣り漁船が、日本の排他的経済水域内にある日本海中央辺りの大和堆の所で大量に出没して海上保安庁がこれを排除したニュースがありました。これ自体は当然の事なのですが、一件とても気になった事がありました。
それは「大和堆の地域は日韓漁業協定の暫定水域に入っていたはずだが、その辺りの整理はどうなっているのだろうか」という事です。本件について調べるために、「今回取締りを行った場所は日韓漁業協定の暫定水域内ではないか」という問い合わせを水産庁、外務省、海上保安庁にしてみました。現時点での結論を言うと「たらい回し」状態です。ヒドいよなあ、とちょっと怒っています。
日韓漁業協定では、竹島の周辺の扱いで紛糾した事から、竹島を含む地域について暫定水域を設定して、その水域内では両国がそれぞれのルールに従い操業する事になっています。つまり、日本は日本漁船について取締り、韓国は韓国漁船を取り締まるという形です。実はこの暫定水域内での操業実態は、韓国側のやりたい放題に近い所があり、蟹かご等が大量に設置(+放置)されて資源状況が悪くなっている海域がかなりあります。
実は日韓漁業協定の交渉過程で、この暫定水域を何処までとするかについて激しい交渉がありました。絶好の漁場である大和堆を含めるよう韓国側から強い要望があったため、最後、大和堆の部分を含めることで合意しました。結果として、韓国にかなり有利な状態で暫定水域が設定されています。日韓漁業条約の国会審議では、本件について指摘がなされ、当時の高村外相は「ぎりぎりの合意」と述べています。(つづく)
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