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2017-08-23 00:00
(連載2)テロに対する憤懣やるかたない思いについて
真田 幸光
大学教員
「暴力は絶対に許してはならない」と言う原則の下、断固たる対応が必要でありましょうが、「暴力に対して暴力で立ち向かう負の連鎖は、更に世の中を不安定化させる原因となる」と言う可能性も否定できません。
さりとて、これを放置する訳にはいかず、「現行の法と秩序で殺人犯を処罰していくこと」が必要となります。しかし、そもそも、過激派の基本スタンスは、「その現行の法と秩序に不満を示し、それによる処罰をも受け入れない。よって、これに対しても、暴力も含めた対抗をしてくる」といった姿勢をとり続け、事態は一向に改善しません。
そして、日本では、遠い欧州やアフリカで発生したテロは、そのテロが顕在化した際に報道されることがほとんどですが、これら欧州やアフリカでは、「未然に防ぐことが出来たテロ未遂も含めると、テロの脅威は減っていない。よって、一般市民の不安は一向に改善されていない」と言う状況にあり、一般市民のテロリストに対する感情は、「暴力的感情も含めた憎悪の拡大」になっていっているようにも見られます。
国際社会では、「罪を憎んで人を憎まず=Condemn the crime, not the person」と言った考えは通用しないのではないか? よって、「暴力による負の連鎖も止まらないのではないか?」と感じてしまいます。こうしたことも意識しつつ、この秋の総選挙で、賢明なるドイツ国民が総選挙に於いて、如何なる投票行動をするのか、注意深く、見守りたいと思います。(おわり)
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