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2017-07-31 00:00
(連載1)対北軍事制裁の現実味
倉西 雅子
政治学者
報道によりますと、米陸軍のミリー参謀総長は、ワシントン市内で今月27日に開かれた講演において、北朝鮮問題について“時間切れが近い”とする認識を示したそうです。「百日計画」を念頭に置いた発言とも推測されますが、“朝鮮半島での戦争は悲惨だが、ロサンゼルスで核兵器が爆発するのも悲惨だ”とする解説も添えています。
こうした中、翌28日には北朝鮮は、国際社会の懸念を一切無視して、再度、ICBMの発射実験に踏み切っており、アメリカ側の警告に対しても“どこ吹く風”の対応です。上述した講演でミリー参謀総長は、“熟慮の末の決断を下さなければならない”とも述べており、愚弄とも言える北朝鮮側の対応に業を煮やしたアメリカが対北空爆に踏み切るシナリオも現実味を帯びてきました。
昨今のメディアの論調では、北朝鮮がミサイル搭載可能な核兵器、並びに、アメリカ領内に到達するICBMの開発に成功すれば、アメリカは、自国民の被害を考慮し、北朝鮮に屈せざるを得ないとする見方が大半を占めてきました。また、たとえ、アメリカに対する直接的核攻撃のレベルに達しない段階でも、同盟国である日韓等に配慮し、対北攻撃は思い止まるとする楽観的な見解も聞かれました。しかしながら、ミリー参謀総長の談には、武力行使に伴う犠牲の覚悟が窺えるのです。
仮にこのまま北朝鮮の傍若無人な行動を放置しますと、近い将来、北朝鮮は、アメリカのみならず、全世界の諸国に対して核とICBMで脅しをかけることでしょう。否、韓国における親北派、文在寅大統領の誕生は、既に北朝鮮の核が脅迫効果を有している現実を示しています。暴力主義国家による覇権追求の悲劇は歴史が語るところですが、見境のない北朝鮮の行動を最終的には武力でしか止められないとしますと、如何なる犠牲を払ってでも戦わなければならないこととなります。(つづく)
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