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2017-07-11 00:00
(連載1)IMFについて
真田 幸光
大学教員
国際通貨基金(=International Monetary Fund, IMF)は、国際金融、並びに、為替相場の安定化を目的として設立された国際連合の専門機関であります。1944年7月に開催されたブレトンウッズ会議の中で議論された内容が具現化された組織とも言え、IMFを基にした組織体制のことを「ブレトンウッズ体制」と呼ぶこともあります。
IMFの本部は、アメリカ合衆国の首都ワシントンD.C.にあり、第二次世界大戦の戦勝国の中で自由主義、資本主義を標榜した国家群の事実上のリーダーとなった米国の影響力が強い組織とも見られています。現在、IMFの加盟国は、188か国となっています。そして、通貨交換、即ち、外国為替に関するルール作りとその管理・監督をする組織として、「通貨の国際金融市場での安定」を意識しつつ、最近では、例えば、加盟国の経常収支が著しく悪化した場合などに融資などを実施することで、国際貿易の促進、加盟国の高水準の雇用と国民所得の増大、為替の安定などに寄与する事を目的として、国際社会に貢献する国際機関として高く評価されてきた組織であります。
また、為替相場の安定の為に、経常収支が悪化した国への融資や、為替相場と各国の為替政策の監視なども一方で行っています。各国の中央銀行の取りまとめ役のような役割も果たしているとも言われ、年次で世界銀行と共に開催される総会には、主要各国の中央銀行総裁も出席しています。
そのIMFの動きを見ていると、最近では、「経済低迷によって起こる自国通貨の下落を受けた事実上の破綻国の再建を図るべく、民間ビジネスで言えば、破産管財人のような役割を果たす」と言う傾向が見られます。特に、1997年のアジア通貨危機時に於いては、破綻した国家である、タイ、インドネシア、そして韓国に対して、各国の経済的な国家主権を認めぬほどの厳しい財政再建を要求、それを各国も何とか具現化した結果、破綻したこれら3カ国は早期に回復し、通貨危機は収まりました。(つづく)
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