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2017-06-14 00:00
フランス政治における「せり上げ」
緒方 林太郎
衆議院議員(民進党)
フランスでは、急進左派からキャリアをスタートするものの、より左派の勢力が出てくる結果、どんどん中道から右派に押し出されていく現象がある(政党レベルでも、政治家レベルでも)。これを政治学者モーリス・デュヴェルジェは「せり上げ」と呼んだ。
大統領選挙でも分かる通り、もう社会党は左派の理念を体現しているとは思われていない。また、共和党も極右国民戦線からどんどん右派の領域を侵食されている。結果として、中道の領域が大交通渋滞を起こしている。これは「せり上げ」が左からも、右からも生じているという事ではないかと見ている。そして、アメリカでトランプ、サンダース現象も同様の見方が出来ると思う。
中道勢力がやりにくくなっている。何故、そういう事になるのか。それはグローバリゼーションが進み、世界的な競争が進む中、世界的に「ゆとり」が無くなってきている事がある。そして、人は気持ちのいいメッセージを聞きたがっている。それが実現できるかどうかはともかくとして、ともかくエッジの利いたメッセージを聞いて留飲を下げたいという思いが世界に広がっている。穏健なメッセージを100聞くより、都合のいいメッセージを1つ聞きたいという思いが、この「せり上げ」を生んでいるのではないかと思う。
日本ではまだ有力な極右、極左勢力は出てきていない。しかし、足音は聞こえている。何故、政治的に有力にならないかと言えば、それは国民を引き付ける巧みさを兼ね備えてないからだけである。
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