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2017-06-01 00:00
(連載2)中国本土の覇権志向と軍事力について
真田 幸光
大学教員
ところが、今、中国本土の人民解放軍は、本来はもっともっと現在の為政者の抑圧や搾取から中華人民を解放しなくてはならないはずであるのに、国家間の覇権争いの道具とされ、私の見るところでは、間違いのない「国軍」として、「仮想敵国」と戦うことを前提とした軍隊となっているものと思います。
こうした、人民の為の軍隊ではなく、中華人民共和国の国軍と化した、否、中国共産党の軍隊と化した人民解放軍が今後、どのような行動を取るのか引き続きフォローしていきたいと思います。尚、この人民解放軍は、朝鮮半島問題に関しては、「血の同盟関係で結ばれている北朝鮮の人民は今、金正恩氏とその取り巻き達に支配、搾取され苦しんでいる。
その朝鮮人民を解放する為に行動を起こす」と言った論理を以って、米軍と呼応、金正恩政権に圧力をかけ、「北朝鮮の核開発とミサイル開発の即時停止、そうした意味での現状維持」を具現化する、また、万一、それでも金正恩政権が核開発とミサイル開発を中止しなければ、必要に応じて、本当に、北朝鮮に対して、瞬時に金正恩氏とその取り巻きを削除する為の軍事的圧力、或いは必要に応じて瞬間的軍事攻撃を実施する可能性もあると私は見ています。
そして、こうした行動を取っていけば、米軍と人民解放軍の関係改善に資するといった副次的産物も期待できるかもしれないと中国本土は考えているかもしれません。一方、逆に核開発とミサイル開発を北朝鮮が終えてしまえば、人民解放軍は北朝鮮の朝鮮人民軍を従えて、新たな北東アジアの軍事覇権の構築に向かう可能性があることも私は否定しません。(おわり)
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