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2017-04-19 00:00
(連載2)北朝鮮とシリアに対する米国、そして世界の対応について
真田 幸光
大学教員
これに対しては、当然にロシアが、そしてイランも更に反発するのではないかと思われます。更に、こうした世界の現行の秩序に反発するシリアや北朝鮮、場合によってはISやボコハラムといった過激派勢力が、水面下で「敵の敵は味方的な連携」を強め、「同時多発的な過激活動」を今後、具体的、積極的に展開してくる可能性も否定できません。
米国のトランプ大統領は、当然に、この北朝鮮やシリアに対する米国の対応戦略について何もコメントせず、先手必勝の行為を示すのでありましょうが、それでは米国にはどのような具体的なオプションがありましょうか? また、上述したような世界的に見た同時多発的な過激派行為に対して、米国自身が対応しきれる体力はありましょうか? その米国の過激な動きが具現化した場合には、日本を含む北朝鮮周辺国にリスクは本当にないのでしょうか?
その米国は、地下網を張り巡らし、空爆攻撃に対応する能力を持つと言われるアフガニスタン・タリバンに対する、核ミサイルを除く最強のミサイルによる軍事攻撃を展開し、その効果を確認しつつ、これを、同様に地下網を張り巡らしている北朝鮮攻撃に利用するのではないか、即ち、北朝鮮に対する軍事行動も現実化する可能性が高まっているのではないかとの見方も、直近では出てきています。
世界は混沌の様相を深めているようにしか思えません。そして、今後更に「対話路線で現実との折り合いを付けていく」ということに世界の主要国が見切りをつけていくこととなれば、より一層「強者の論理」が優先され、各国では、自国の防衛力強化、そして、統制国家的色彩が拡散するように思えてならず、庶民には生きにくい世の中になっていくようにすら感じられます。本当に心配です。(おわり)
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